【嶋ノ内ねり物 鵜飼 まつ屋 ゑむ Shimanouchi nerimono】日本‐江戸時代‐春梅斎北英

【嶋ノ内ねり物 鵜飼 まつ屋 ゑむ Shimanouchi nerimono】日本‐江戸時代‐春梅斎北英

「嶋ノ内ねり物 鵜飼 まつ屋 ゑむ」は、江戸時代の日本の浮世絵師、春梅斎北英による作品で、1836年に制作されました。この作品は、木版画(錦絵)であり、紙に墨と色彩で描かれています。寸法は、画像部が縦大判で約37.8 × 26センチメートルです。

この作品では、「嶋ノ内ねり物」という場面が描かれています。鵜飼という漁法で鵜が使われ、まつ屋と呼ばれる船が描かれています。また、題名の「ゑむ」は、彼の筆名を示しています。

春梅斎北英は、江戸時代後期に活躍した浮世絵師であり、彼の作品は風景や風俗を中心にしたものが多く、人々の日常生活をリアルに描写しています。この作品も、日本の伝統的な漁法や船乗りの様子を生き生きとした色彩で描いており、当時の日本の生活風景を伝える貴重な資料となっています。

「嶋ノ内ねり物 鵜飼 まつ屋 ゑむ」では、大阪の嶋ノ内地区で行われた仮装パレードにおいて、松屋遊郭の遊女であるエムが、鵜飼漁師としての装いで描かれています。彼女は二羽の鵜の上に立ち、夜間に魚を引き寄せるために使用された種類の松明を持っています。この松明によって魚を引き寄せ、それを一時的に鳥が捕らえるようになります。鵜の長い首は、捕った魚を完全に飲み込まないように結ばれており、漁師が魚を取り出すことができるようになっています。頭飾りや衣装、藁製のエプロン(腰蓑)は、実際の漁師の装いを元にしたもので、今日でも上演されている能の漁師(鵜飼)の劇に基づいています。

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