【青銅鎏金觀音菩薩像 Bodhisattva Avalokiteshvara (Guanyin)】中国‐唐代
「青銅鎏金觀音菩薩像」は、中国の唐代（618年から907年）に制作された、鎏金が施された青銅製の仏教の観音菩薩像です。この像は、観音菩薩を表現したものであり、その時代の芸術と信仰の結びつきを象徴しています。
唐代は中国の芸術や文化が隆盛を極めた時代であり、この時期に制作された仏像は精巧で美しいものが多くありました。青銅鎏金觀音菩薩像もその一例で、青銅に金を施した技法（鎏金）が用いられており、仏像に豪華な輝きを与えています。
この菩薩像は、観音菩薩の穏やかで優雅な表情や、装飾的な髪飾り、衣服の細部までの彫刻が特徴です。また、手のポーズや身体の姿勢からは、慈悲深さや寛大さが表現されています。
青銅鎏金觀音菩薩像は、当時の仏教の信仰と芸術の高度なレベルを示しており、唐代の芸術的成就の一端を物語っています。このような仏像は、当時の宗教的な儀式や信仰の中心的な役割を果たしていたとともに、後世の芸術や宗教にも大きな影響を与えました。
この菩薩は、頭飾りにある小さな仏像や、右手に持つ容器から、アヴァローキテーシュヴァラとして識別されます。特にその容器の形状、特にその鳥の頭を模した先端部は、中国で7世紀後半から8世紀初頭に製作された金属工芸や陶器の特徴を示しています。
画像出所：メトロポリタン美術館
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