【衝立のかげに 遊女と若衆 Courtesan with a Young Man (Wakashu) beside a Screen】日本‐江戸時代‐菱川師宣
「衝立のかげに 遊女と若衆」は、日本の江戸時代（1615年から1868年）の作品で、作者は菱川師宣（ひしこう もろのぶ）です。制作年はおおよそ1679年から1684年ごろとされています。
この作品は木版画（墨摺絵）で、手描きの色が使われた紙に墨と手作業で色が付けられています。横長の大判で、絵の寸法は縦27.3センチ × 横36.8センチです。ジャンルとしては「版画」に分類されます。
作品のタイトルの通り、衝立の陰に遊女（遊廓で働く女性）と若衆（遊女を支える男性）が描かれています。江戸時代の日本社会における遊里の風俗や情景を表現しており、色彩や構図から当時の生活や文化についての洞察を提供しています。
浮世絵の中で、産毛を剃っていない前髪と立てた髷（まげ）で特徴づけられる若衆と呼ばれる若い男性は、しばしば遊女とペアになって描かれています。この画像は、現代では「枕絵」（makura-e）または「春画」（shunga）として知られる14枚の官能的な版画のセットの一部です。セット内のほとんどの枕絵は露骨な表現をしていますが、通常は序列の初めの2〜3枚程度、このように恋愛をほのめかすものも含まれています。
画像出所：メトロポリタン美術館
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