「有牙玉壁」は、中国の新石器時代、龍山文化(紀元前2400年から1900年)に属する玉器であり、その素材はヒスイです。この作品は、幅が約64センチのヒスイで作られた壁状の玉器です。
龍山文化のヒスイ製品は、その精巧な彫刻と装飾で知られています。この「有牙玉壁」もその一つであり、特徴的な牙のような突起が彫刻されています。ヒスイは、古代中国で非常に尊ばれ、高貴な素材として扱われていました。このような玉器は、宗教的な儀式や社会的な儀礼で重要な役割を果たし、高い価値を持っていました。その複雑な彫刻や大きな寸法からも、この作品が当時の高度な技術と芸術性を示していることが窺えます。
画像出所:メトロポリタン美術館
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