望嶽-唐時代・杜甫-杜詩書法木刻廊-浣花溪公園-成都杜甫草堂博物館-書:陳希祖

望嶽-唐時代・杜甫-杜詩書法木刻廊-浣花溪公園-成都杜甫草堂博物館-書:陳希祖

【望嶽 唐時代・杜甫】書:陳希祖

岱宗夫如何?齊魯青未了。
造化鐘神秀,陰陽割昏曉。
蕩胸生曾雲,決眥入歸鳥。
會當淩絕頂,一覽眾山小。

杜詩書法木刻廊-浣花溪公園-成都杜甫草堂博物館
杜詩書法木刻廊-浣花溪公園-成都杜甫草堂博物館

この詩は、唐代の詩人である杜甫(とほ)によって書かれた「望嶽(ぼうがく)」という詩です。この詩は、泰山(たいざん)を望む詩人の心情と景観を描写しています。

詩の冒頭では、詩人が泰山(岱宗)をどのように見ているのかと問いかけています。齊と魯の地がまだ明るく見えない中、泰山はその存在感を示しています。詩人は泰山の壮大な景観を自然の造化の成果として称えています。また、陰と陽が交わり、暗闇と明け方が分かたれる様子も描写されています。

次に、詩人の心に湧き上がる感情が表現されます。詩人の胸は雲を生み、涙が眼から流れて鳥となって帰還する様子が描かれています。詩人は泰山を見上げながら感動し、自身の感情や想いが高まっていることを示しています。

そして、詩の終盤では、詩人が泰山の頂上に登る時が来たら、他の山々がどれほど小さく見えるのかを一望することができるだろうと述べています。この言葉は、詩人が泰山の頂上に登り、その壮大な景観を一望したいという渇望や願望を表現しています。

この詩は、詩人の自然への敬意と感動が込められた作品です。泰山の壮大さや美しさを通じて、自然の力や存在の偉大さに触れると同時に、詩人自身の内面の感情や思索が描かれています。杜甫の詩作の中でも代表的な作品の一つとして知られており、自然と人間の関係性や人間の心情を表現した詩として高く評価されています。

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