夜宴左氏莊-唐時代・杜甫-杜詩書法木刻廊-浣花溪公園-成都杜甫草堂博物館-書：張瑞図

林風纖月落，衣露凈琴張。
暗水流花徑，春星帶草堂。
檢書燒燭短，看劍引杯長。
詩罷聞吳詠，扁舟意不忘。

この詩は、唐代の詩人である杜甫（とほ）によって書かれた「夜宴左氏莊」という詩です。この詩は、詩人が夜に左氏莊での宴会に参加し、そこでの風景や心情を描写しています。

詩の冒頭では、風がそよぎ、月が落ちる中で宴会が行われている様子が描かれます。衣服には露がついているが、琴は美しく調弦されています。暗い水の中には花の道が流れ、春の星が草堂を照らしています。これらの描写によって、詩人が参加している宴会の風景や雰囲気が鮮やかに表現されています。

次に、詩人の目に留まった光景が描かれます。詩人は燭台のそばで書物を手に取り、短い燭火を燃やしながら読んでいます。また、宴会の中で剣舞が行われ、酒杯が広く振りかざされています。この光景は詩人の目に強く印象づけられ、その思い出が長く続くことを表現しています。

最後に、詩人は吳詠（ごえい）の歌声を聞いて詩を終えます。扁舟（へんしゅう）とは小さな船のことであり、詩人はその船を思い出し、宴会の光景とともに忘れることができません。

この詩は、詩人が夜の宴会での風景や体験に感動し、その感動を詩に綴った作品です。風景や音楽、人々の動きなど、詩人が宴会の中で目にした光景が詩によって鮮やかに描かれています。杜甫の詩作の中でも印象的な作品の一つとして知られており、風景の描写と人間の情感を融合させた詩として高く評価されています。