【錫釉薬壺 Pharmacy Jar】スペイン‐バレンシア州マニセス

【錫釉薬壺 Pharmacy Jar】スペイン‐バレンシア州マニセス

この「錫釉薬壺」は、おそらくスペインのバレンシア州マニセスで1400年から1450年頃に製作されたものです。スペインの文化に根ざしたこの作品は、錫釉が施された陶器製であり、全体の寸法は約13 1/16 x 直径6 1/8インチ(33.2 x 直径15.6センチメートル)です。

この薬壺は、薬剤師が薬や材料を保管するために使用されていました。錫釉は、壺の表面を保護し、内部の薬品や材料を汚れや湿気から守るのに役立ちます。また、壺の表面には、しばしば装飾的な模様やテキストが描かれ、特定の薬品や用途を示すことがあります。

この時代の薬壺は、薬局や医療施設で広く使用されていました。このような薬壺は、中世の医療や薬学の実践を物語る重要な遺物であり、そのデザインや装飾は当時の医療の慣習や文化を理解する上で貴重な情報源です。この作品は、多くの薬壺で好まれるモチーフで装飾されており、アラビア語で「健康と幸福」を意味する「アラフィア」のスタイライズされた文字を表す2つのバンドを含んでいます。

【錫釉薬壺 Pharmacy Jar】スペイン‐バレンシア州マニセス
【錫釉薬壺 Pharmacy Jar】スペイン‐バレンシア州マニセス

画像出所:メトロポリタン美術館

【錫釉薬壺 Pharmacy Jar】スペイン‐バレンシア州マニセス
【錫釉薬壺 Pharmacy Jar】スペイン‐バレンシア州マニセス

15世紀には、スパイスや薬品用に使用される薬品瓶が、バレンシアの陶工の特産品でした。その形状は、取っ手や注口がなく、背が高く細長いもので、保管が容易であり、広い口は中身へのアクセスを容易にしました。羊皮紙のラベル(ひもで付けられている)が、内容物を示しています。

画像出所:メトロポリタン美術館

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