この「聖母子像」は、15世紀にスペインのカスティーリャ地方で制作されました。木材を使い、彩色と金箔が施されています。全体の寸法は約43 x 16 x 8 1/2インチ（109.2 x 40.6 x 21.6センチメートル）です。この彫刻は、聖母マリアが幼子イエス・キリストを抱いている場面を描いています。聖母マリアは優しく、慈愛に満ちた表情をしており、幼子イエスは母親の腕に包まれて安らかな様子です。彫刻の細部には、豊かな装飾が施され、金箔が用いられています。
この作品はスペインのカスティーリャ地方で制作されたものであり、スペインの文化や宗教の影響を受けています。15世紀のスペインでは、カトリックの信仰が非常に強く、聖母マリアへの崇拝も盛んでした。この彫刻は、信仰の対象としての聖母マリアのイメージを豊かに表現しており、信者たちに心の平安と信仰の励ましを与えるでしょう。
また、彫刻の細部や装飾に見られる技術的な精巧さは、当時の彫刻家の高い技能を示しています。この作品は、15世紀のスペインの芸術の重要な遺産の一部であり、その美しさと宗教的な意味は現代でも称賛されています。この特定の聖母子像は、この祭壇画に元々含まれていたものではありませんが、スペインの祭壇画では、しばしば絵画パネルと完全に彫刻された彫刻が組み合わされることがありました。
画像出所：メトロポリタン美術館
画像出所：メトロポリタン美術館
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