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【多腕密教観音菩薩 Avalokiteshvara in a Multiarmed Tantric Form】中国‐雲南大理国
- 2023/11/9
- 07・五代・宋・遼・金・元時代
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「多腕密教観音菩薩」は、大理国の作品で、箔を施した砒銅でできています。これは、仏教の観音菩薩を多腕の密教形態で表現した彫刻作品です。
この作品は、大理国(10世紀から13世紀)の文化と芸術の一環として生まれました。箔を施した砒銅は、美しい金色の輝きを持ち、彫刻された細部が豊かに表現されています。観音菩薩は、仏教で慈悲と智慧の象徴とされ、多くの腕は数々の力や慈悲深い行為を象徴しています。
この作品は、大理国の宗教的な信仰や芸術的な表現における高い水準を示しています。多くの腕を持つ観音菩薩は、信者たちに慈悲深さと広範な助けをもたらす存在として崇拝されていました。
この秘密の形をした観音菩薩は、太陽、月、金剛杵、鈴など、24本の手にさまざまな属性を持っています。多腕で強力な密教形態の観音菩薩は、8世紀に中央アジアを横断するチベットの軍事的拡張に対抗する試みの一環として、僧侶アモーガヴァジュラによって東アジアに導入されました。後に、この多くの腕を持つ守護的な観音菩薩は、その多くの腕を使って多くの信者を助けることができる存在として、北インドの僧侶アティーシャ(980–1054)がこの密教の神を強調した後、特にチベットで人気を博しました。
画像出所:メトロポリタン美術館
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