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【十一面観音立像 Jūichimen Kannon, the Bodhisattva of Compassion with Eleven Heads】南北朝時代
- 2023/9/2
- 05・魏晋南北朝時代
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南北朝時代の「十一面観音立像」は、木材を使用し、漆塗り、金箔、金属の装飾が施された仏像です。この仏像は、密教仏教における重要な菩薩である十一面観音(または「Eleven-headed Kannon」)を表しています。この菩薩は、十一の頭を持ち、そのうちの十つは菩薩の形をとり、悟りへの十段階を象徴しています。一番上の頭は、観音が発せられる仏である阿弥陀仏(サンスクリット: Amitabha)の頭です。
この仏像は、南北朝時代に制作されたもので、その流れるように深く彫られた袈裟は、奈良の慶派仏教彫刻家によって13世紀に開発された彫刻スタイルに従っています。しかし、袈裟のより装飾的な処理や重厚で荘厳な顔立ちは、この仏像を14世紀のものと示唆しています。
元々、この仏像は京都の北西に位置する小さな真言宗の寺院である九品寺(くほんじ)に設置されていました。この仏像は、その美しい装飾と宗教的な意義によって、当時の仏教美術の重要な作品の一つとされています。
画像出所:メトロポリタン美術館
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