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【鎏金嵌寳銅飾件 Ornamental Plaque】中国‐東晋時代
- 2024/7/25
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「鎏金嵌寳銅飾件」は中国東晋時代(317年から420年)の作品で、鎏金された青銅を基に、金、ラピスラズリ、ターコイズ、白珊瑚が嵌め込まれた装飾品です。以下に詳細な説明をします。
この装飾品は高さ約7センチメートル(2 3/4インチ)、幅約6.5センチメートル(2 1/2インチ)のサイズを持ちます。青銅の表面には鎏金(りゅうきん、gilt bronze)が施されており、金箔が細かく貼り付けられ、金色の輝きを持っています。また、この鎏金の青銅の上には、貴重な宝石や素材が嵌め込まれています。
具体的には、金(gold)やラピスラズリ(lapis lazuli)、ターコイズ(turquoise)、白珊瑚(white coral)が使用されています。これらの宝石や素材は、その鮮やかな色合いや高貴な質感によって、装飾品の価値と美しさを引き立てています。特に、金はその輝きと耐久性から古代中国で重宝され、王室や貴族の装身具や装飾品に頻繁に使用されました。
この装飾品は、東晋時代の高度な金属加工技術と宝石の鑑賞文化を示す重要な例です。当時の中国では、貴重な宝石や貴金属を鎏金したり、青銅に嵌め込んだりすることで、装飾品の価値と美しさを高める技法が発展していました。
「鎏金嵌寳銅飾件」は、その精緻な工芸技術と美しいデザインにより、当時の王朝の華やかさや富の象徴として高く評価され、現代でもその美しさと歴史的な重要性から賞賛されています。この飾り板はかつて政府の役人の帽子を飾っていました。それには、不老長寿の象徴である蝉が描かれ、半貴石で囲まれています。
画像出所:メトロポリタン美術館
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