【キャピタル Capital】イタリア‐ギリシャ

この「キャピタル」は、おそらくイタリアのカンパニア地方で製作されたもので、12世紀末から13世紀初頭に制作されました。材質は、ギリシャのナクソス島産の大理石と、ハードストーンと鉛のインレーが使用されています。このキャピタルは、全体の寸法が約22.5 x 26 x 26センチメートルで、ベースの直径が約17.8センチメートルです。

キャピタルは、建築物の柱頭に取り付けられ、通常はアーチや梁などを支えるための水平な石板や木材を乗せる役割を果たします。このキャピタルは、南イタリアの文化に属し、当時の装飾技術と芸術の高度な技術を示しています。

彫刻やインレーの細部には、ハードストーンや鉛が使用されており、豪華な装飾が施されています。このキャピタルは、建築物の美しさと装飾性を高めるために使用され、当時のイタリアの建築美学や芸術的価値を反映しています。このキャピタルの彫刻に使用された大理石は、ギリシャのナクソス島産であり、南イタリアとギリシャの間の強固な貿易関係を物語っています。彫刻の繊細さや広範なドリル加工は、カンパニアと南イタリアの特徴です。また、遊び心のある注目すべき点として、四隅のボルテュスがラムの頭に変形しています。

【キャピタル Capital】イタリア‐ギリシャ
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画像出所:メトロポリタン美術館

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