【ドレープ女性支持物持ち青銅鏡  Bronze mirror with a support in the form of a draped woman】ギリシャ‐古典期

【ドレープ女性支持物持ち青銅鏡  Bronze mirror with a support in the form of a draped woman】ギリシャ‐古典期

この「ドレープ女性支持物持ち青銅鏡」は、紀元前5世紀中期の古典期にギリシャ、特にアルゴスで制作された作品です。青銅製の鏡で、女性のドレープが支持物となっています。

鏡の直径は約40.4センチ、重さは約0.9キログラムです。この作品は、古代ギリシャの芸術と工芸品の一部として、美しさと技術的な精巧さを示しています。

鏡自体は光沢があり、青銅で作られていますが、特筆すべきはその支持物です。女性のドレープは支持物として機能しながら、鏡を保持する役割を果たしています。このデザインは、当時の芸術の優雅さや細部へのこだわりを反映しています。

この作品は「ブロンズ」の分類に含まれ、当時のギリシャの日常生活や美的な価値観を垣間見ることができる貴重な芸術品です。

ギリシャ美術の特徴の一つは、機能的な物体のデザインに立体的な人物像を統合することです。この鏡の円盤には、人間、動物、神話上の要素が組み込まれています。女性の像が、ベースに立って鏡を支えています。彼女の身にまとったシンプルなウールのペプロスは縦に重なるような襞を描きます。彼女の真剣な表情と静かな姿勢は、紀元前480年から450年ごろに制作された節制された初期古典期の彫刻に典型的な特徴です。彼女の頭上には2体の翼を持つエローテスが浮かんでいます。円盤の両側には猟犬が野ウサギを追いかけ、上部には鳥の一部と女性の一部を持つセイレーンが止まっています。

【ドレープ女性支持物持ち青銅鏡  Bronze mirror with a support in the form of a draped woman】ギリシャ‐古典期
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画像出所:メトロポリタン美術館

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