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【サルディスのアルテミス神殿からの大理石柱 Marble column from the Temple of Artemis at Sardis】古代ギリシャ‐ヘレニズム期
「サルディスのアルテミス神殿からの大理石柱」は、紀元前約300年に作られた古代ギリシャの彫刻作品です。この柱は、ギリシャの文化を代表する神殿の一部であったアルテミス神殿から来ており、その建築様式や彫刻はヘレニズム期の特徴を示しています。高さは約361センチメートル(142 1/8インチ)で、大理石で作られています。柱の形状や彫刻には、当時の芸術の優れた技術とデザインが見られます。この柱は、アルテミス神殿の一部として、信仰の対象としてだけでなく、建築的な美しさとしても重要な役割を果たしていました。
「サルディスのアルテミス神殿からの大理石柱」は、古代ギリシャの芸術と建築の傑作の一つとして、その時代の文化と芸術に対する貴重な洞察を提供しています。
この部屋の中央にあるイオニア式の溝付き柱の一部は、元の場所であるアルテミス神殿では約58フィートの高さがありました。柱頭部の繊細な葉彫りは、神殿から現存する柱頭の中で唯一のものであり、そのトーラス(葉のような台座)は、植物の鱗状の模様を持つ非常に精巧なものです。この柱頭は、他の柱頭よりわずかに小さいため、外側の柱廊に属していないことを示しています。東西のポーチには、似たような2組の柱が立っていました(近くに示されたプランで赤でマークされています)。ここに展示されている柱は、シャフトのほとんどが省略されていますが、おそらく元々はそのいずれかのペアから来たものでした。別の可能性として、セラ(内部の部屋)または内部の背面ポーチから来たものかもしれません。溝付きの軸の一部が修復され、トーラスの下のプロファイル化された台座は、オリジナルのコピーです。
画像出所:メトロポリタン美術館
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