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【占い師 The Fortune-Teller】フランス‐バロック美術画家‐ジョルジュ・ド・ラ・トゥール((French, Vic-sur-Seille 1593–1652 Lunéville))
- 2024/1/6
- 07・バロック・ロココ美術
- カード, ジョルジュ・ド・ラ・トゥール, バロック, フランス, ヨーロッパ, ローマ, 占い師
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「占い師」は、ジョルジュ・ド・ラ・トゥール(Georges de La Tour (French, Vic-sur-Seille 1593–1652 Lunéville))によるおそらく1630年代の作品です。この絵画はキャンバスに油彩で描かれており、サイズは約40インチ x 48インチ(約101.9 cm x 123.5 cm)です。
この絵画では、一人の占い師がテーブルの上に置かれた道具を使用しています。彼女は暗い背景の中で燭台の明かりを頼りにしており、手相を見たりカードを使ったりして未来を予測しているように描かれています。彼女の表情は集中しており、周囲の暗闇から浮かび上がる手の仕草が、この場面の神秘的な雰囲気を強調しています。
この作品は、ラ・トゥール特有のキャンドルの光と影の効果を用いた独特の明暗法で知られています。彼の緻密な技術とリアリズムは、絵画の中での光と空間の効果的な表現によって際立っています。また、絵画全体に漂う静けさや神秘的な雰囲気が観る者に強い印象を与えます。
ダーティングな視線と忙しい手が、普段は地味な人物たちの間に魅力的な物語を作り出しています。それぞれの人物は、色と質感の組み合わせが緻密に描かれた豪華な衣装を身に着けています。ラ・トゥールは、北ヨーロッパの版画やローマのカラヴァッジョによって広められたテーマを取り上げました。老いたロマ(かつては軽蔑的な用語で「ジプシー」とされていた)の女性が若い男性の運命を読み取りながら、彼女の美しい仲間たちは彼を盗むチャンスを狙っています。この称賛される絵画は20世紀中ごろに発見されたもので、アーティストがフランス北東部の町で暮らしていたことが絵画に刻まれており、彼がカラヴァッジョの前例に独自に取り組んだ可能性を支持しています。
画像出所:メトロポリタン美術館
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