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【青銅製ヒュドリア Bronze hydria (water jar)】ギリシャ
- 2023/12/30
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- Bronze hydria, ギリシャ, ヒュドリア, ロゼット, 青銅
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「青銅製ヒュドリア」は、古代ギリシャで使用されていた水を運ぶための壺です。この容器は、青銅（ブロンズ）で作られており、通常は水を貯めるための大きな容量を持っています。ヒュドリアには、上部に取り付けられた複数の取っ手があり、持ち運びや注ぎやすさを向上させています。
この壺は通常、古代の家庭や公共の場で使用され、水を貯蔵し、運び、使用するためのものでした。青銅製のヒュドリアは、その耐久性と実用性から重宝され、古代ギリシャの日常生活において重要な役割を果たしていました。これらのヒュドリアはしばしば装飾的な要素や細部にこだわりが見られ、美術的な価値も持っていました。口の上部には「アルゴスのヘラ神殿からの賞品の1つ」と刻まれています。
このヒュドリアは、ギリシャ美術のあらゆる形態と同様に、明確に定義された部分が調和のとれた整った全体に配置されています。平坦な胴体はゆっくりと肩部分に広がり、そこから柔らかなクッションのような曲線で内側に曲がります。肩部は単純な浅い舌模様で飾られており、その縦のリブ模様は足部に反映されています。首は肩から突き出し、口の周りに女性の胸像が浮かび上がるように広がります。その姿は、ヒュドリアの垂直な取っ手に属しています。彼女はペプロスを着ています。彼女の穏やかな顔は、細部まで注意を払って作られた髪で飾られています。ロゼット模様のロテルが伸ばされた手のような印象を与えています。口の刻印から、このヒュドリアがペロポネソスのアルゴスにある女神ヘラの聖域で行われた競技会で授与された賞品であることがわかります。
画像出所：メトロポリタン美術館
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