【絞絲龍形玉佩 Knotted dragon pendant】中国‐東周時代‐翡翠

【絞絲龍形玉佩 Knotted dragon pendant】中国‐東周時代‐翡翠

「絞絲龍形玉佩」は、中国の東周時代(紀元前770年から紀元前256年)に作られた装飾品です。この玉器は、翡翠(ネフライト)という素材でできています。

この玉佩は、龍の形をしており、その特徴的なデザインには「絞絲」と呼ばれる技法が用いられています。絞絲とは、繊細な糸を使って細かな模様を作り出す技法で、非常に精巧な彫刻や細部の表現が可能です。この技法を用いて龍の姿が表現され、緻密な細工が施されています。

東周時代の玉器はしばしば装身具や儀式用の品として用いられており、龍は中国の伝統的な象徴の一つで、幸運や権威、力を象徴する存在として重要視されていました。このような玉器は、当時の社会的・宗教的な意味を持ち、特定の階級や地位を示す象徴として使用されることもありました。その美しい彫刻と独特なデザインにより、東周時代の芸術技術と文化的な価値を伝える貴重な作品として評価されています。

このペンダントは、龍の形をしており、ねじれたロープのような溝が施された曲線美ある龍の姿をしています。この作品は、初期の中国の玉彫り職人の非凡な才能と技術を示しています。その手にかかると、扱いにくい玉がしなやかで加工しやすい素材のように見えるほどです。

画像出所:メトロポリタン美術館

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