【源宗于 「藤房本 三十六歌仙絵巻」断簡 Minamoto no Muneyuki, from the “Fujifusa Version” of Thirty-six Poetic Immortals (Fujifusa-bon Sanjūrokkasen emaki)】日本‐室町時代

【源宗于 「藤房本 三十六歌仙絵巻」断簡 Minamoto no Muneyuki, from the “Fujifusa Version” of Thirty-six Poetic Immortals (Fujifusa-bon Sanjūrokkasen emaki)】日本‐室町時代

「源宗于 「藤房本 三十六歌仙絵巻」断簡」は、作者が特定されていない作品です。この作品は、室町時代初期(15世紀初頭)に制作されました。

この作品は、紙に墨と色彩を使用した掛け軸であり、「藤房本 三十六歌仙絵巻」の一部断簡とされています。この絵巻物は、36人の歌仙(歌で名高い人々)の詠んだ歌や彼らの生涯を描いたもので、文学や歴史的な価値が高い作品とされています。

書家として伝統的に信じられているのは、後醍醐天皇(1288年–1339年)です。彼は後醍醐天皇として知られる日本の天皇であり、この断簡の書は彼の手によるものと伝えられています。

この作品は貴重な断簡であり、その時代の文化や文学の洞察を提供するものとして高く評価されています。また、後醍醐天皇の書とされることから、日本の歴史的な重要性も持っています。

平安時代(794年〜1185年)の詩人で宮廷人であった源宗于(939年頃没)は、『三十六歌仙』として知られる著名な詩人の一人です。11世紀に作成された一覧に登場し、宮廷の画家たちは彼らを想像上の肖像画と共に、それぞれの代表的な詩とともに描きました。手巻きの絵巻物では、詩人たちはしばしば対をなし、まるで実際の詩の競技会に参加しているかのように描かれていました。宗于は宮廷人の特有の黒い着衣(狩衣)を着用し、模様入りのズボンを履いています。また、彼は標準的な黒い宮廷用の帽子(冠)も被っており、その後ろからは黒いガーゼの「尾」(エイ)が垂れ下がっています。彼の和歌(31音)は縦三行に記されており、ほぼすべて仮名の音節文字で書かれています。右端には詩人の名前と伝記の注記が漢字で書かれています。

山里は 
冬ぞ淋しさ
増さりける
人とも草も
枯れぬと思へば

この詩は、

「山里では、孤独感が増していく冬。友人の訪問も、草花も枯れ果てることはないと思っていたが。」

という意味です。

【源宗于 「藤房本 三十六歌仙絵巻」断簡 Minamoto no Muneyuki, from the “Fujifusa Version” of Thirty-six Poetic Immortals (Fujifusa-bon Sanjūrokkasen emaki)】日本‐室町時代
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画像出所:メトロポリタン美術館

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