この「人と鳥対面容器」は、マヤ文明に由来するセラミック製の儀式用容器で、紀元後400年から500年ごろに作成されました。この容器は2つの同一の円筒形のチャンバーから成り、中央に空洞のブリッジがつながっています。各チャンバーは四角い支柱に乗っています。このスタイルのセラミックは、現在のグアテマラ北部とメキシコのカンペチェ州南部から知られており、非常に細かい赤色または灰色のペーストで作られ、赤黒い粘土のスリップで焼かれています。このような洗練された黒のセラミック容器は、5世紀から6世紀にかけて、非常に薄い壁やふたの上に多彩な彫りや刻み込みのデザインを施し、特に優れた成果を収めました。このような儀式用の容器は、非常に特別な宴会や儀式の際に使用され、後に所有者の墓に埋葬された可能性があります。

マヤ文明の陶工は、この儀式用の容器の本体とふたに、3つのキャラクターを造り上げました。容器の主要な形状は、中央の空洞の橋でつながった2つの同じ円筒状のチャンバーで構成されており、それぞれが四角いサポートの上に置かれています。この陶器スタイルは、非常に細かい赤みのかかった灰色の粘土を使用し、赤みのかかった黒い粘土のスリップで焼かれたもので、現在の北ギニアとメキシコのカンペチェ南部から知られています。5世紀から6世紀にかけて、この高度に磨かれたブラックウェアのスタイルに特化したアーティストたちは、しばしば非常に薄い壁やふたに彫り込まれたデザインで素晴らしい業績を収めました。このような優れた容器は、非常に特別な宴会や儀式の場で使用され、後に所有者の墓にその所有者の子孫によって埋葬されたかもしれませんでした。

この場面では、主要な鳥神（PBD）として知られる大きな超自然の鳥が、1つのふたにとまり（実際にはチャンバーと一体になった偽のふたです）、ひざまずいた人間のような姿をしている人物と向き合っています。鳥の頭部には、ラジオグラフィ画像を通じて見える、口の中に隠れた笛の球形チャンバーがあり、反対のチャンバーに水を注ぐと音がします。鳥の大きなくちばしと肉瘤が開いた口から突き出ており、口は容器の内部チャンバーに接続しています。くちばしからは、様式化された双頭の蛇がぶら下がっています。鳥の輝くような目は四角く、L字型の瞳孔があり、マヤのアーティストが超自然の視力を持つ神々を描写するのに使用した慣習です。蛇の羽の散水は造形と彫り込みで表現されており、鱗模様の足とかぎ爪も同様です。鳥はヒスイの宝石で飾られており、ティアラ、円形の耳飾り、中央のペンダントを持つ大きなネックレスをつけています。

もう片方の取り外し可能なふたにひざまずいている人物は、鳥に捧げ物の形で束を持っています。彼は腰巻きを身につけ、羽のついた宝石の冠、鼻の装身具、耳の装身具、ネックレスをつけています。彼は敬意をもって鳥を見つめ、この立派な存在との出会いにおいて禅譲しています。若者の従属的な立場は、重大な鳥を打ち破るために仕掛けられた罠であるかもしれません。敗北が迫っているにもかかわらず、この威厳ある生物は、古代の神であるイツァムナアフの鳥の現れ（または霊的な仲間、方法）として崇拝されていました。ネックレスをつけたネコ科またはサル科の生物も容器の2つのチャンバーをつなぐ部分におり、上の2人の人物に向かって登っていくようです。

この容器は、PBDを含むさまざまなシーンを特集した3つの二重チャンバーの黒色容器のシリーズの一部である可能性があります。そのうちの1つは、メキシコのCalakmulで発掘されました。西暦前千年紀末から植民地時代までの宗教的な物語では、この生物が特徴です。この生物は、大きな鉤型の猛禽のくちばしで蛇をつかみ、スタイライズされた蛇の形をした生きた翼を持っています。アーティストたちは、PBDが空から降り、木に止まり、人間のような姿からの捧げ物を受け取る様子、またはブローガンで撃たれる様子を描写しました。

画像出所：メトロポリタン美術館