【金魚子地秋草図金具合口拵・付銀刀　Blade and Mounting for a Dagger (Tantō)】江戸時代

「江戸時代、金魚子地秋草図金具合口拵・付銀刀」は、江戸時代の短刀（短刀）であり、その装飾品と刃を含めて詳細について説明します。

製作者：宮田信清（Miyata Nobukiyo）：この短刀とその装飾品は、宮田信清によって作成されました。彼は1817年に京都で生まれ、後に神道の神官の家族に養子に入りました。その後、後藤家の刀装具職人として修行し、1843年に江戸（現在の東京）で自身の工房を開設しました。
刀身（Blade）：刀身は銀製で、儀式用の刃として用いられています。刃身には寺の守護神（仁王）と法華経からの一節が刻まれており、これらは宗教的な象徴としての意味合いを持っています。
装飾品（Fittings）：この短刀の装飾品は非常に美しく、金魚子地（金魚子細工のような模様）が特徴です。金具合口拵とは、刀の柄の装飾品で、金魚子地の秋草図（秋の草花のデザイン）が施されています。これらの金具は、純金（金箔）、銀、銅、赤銅合金（赤銅）、エイの皮（さめ）などの材料で作成され、贅沢に装飾されました。
その他の材料：短刀の装飾には、エイの皮と鯨のひげ（ひげん）も使用されており、これらは高品質の材料として広く利用されました。漆（うるし）も材料として使用され、仕上げや保護に役立ちました。

この江戸時代の短刀は、その美しい装飾と宗教的な意味合いを持つ刃によって特徴づけられています。宮田信清の名によって、高度な工芸技術と美的価値を示す作品とされています。