【観音菩薩立像】カンボジア、アンコール・トム死者の門-アンコール時代-常設展-東京国立博物館-東洋館

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この像が発見された死者の門は、ジャヤヴァルマン7世 (1181〜1218年)が築いた都城アンコール・トム(大きい都という意味。一辺3kmの正方形)の東門のひとつで、都城の中心にある仏教寺院バイヨンの真東にあります。

カンボジアのアンコール・トム(またはトンレ・オンケル)は、アンコール遺跡群の一部であり、アンコール・ワットから南に位置しています。アンコール・トムは、12世紀後半から13世紀初頭に建設された都市遺跡であり、アンコール時代の首都として機能していました。

アンコール・トムの最も有名な特徴は、その巨大な城壁と入り口である「死者の門」(Gate of the Dead)です。死者の門は、東西に走る中央軸線上に位置しており、大きなゲートハウス(門の建物)が特徴です。

死者の門のゲートハウスは、3層から成る巨大な建物であり、独特なアンコール様式の彫刻で装飾されています。彫刻は豊富で、神話や宗教的な場面、戦闘の描写などが描かれています。この門は、アンコール・トムの中心部に向かう主要な入口として機能していました。

死者の門の名前は、19世紀のフランス人探検家ヘンリ・ムーエによって付けられました。ムーエがこの門を発見した時、門の上にスカル(髑髏)の彫刻が多くあることから、死者の関連性を感じたためです。

アンコール・トム自体は、ジャングルに取り込まれた神秘的な遺跡であり、その美しい彫刻や保存状態の良さから観光名所として人気があります。死者の門も、その特異な外観と彫刻で多くの観光客や研究者を魅了しています。

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