官定後戲贈-唐時代・杜甫-杜詩書法木刻廊-浣花溪公園-成都杜甫草堂博物館-書:江庸

官定後戲贈-唐時代・杜甫-杜詩書法木刻廊-浣花溪公園-成都杜甫草堂博物館-書:江庸

【官定後戲贈 唐時代・杜甫】書:江庸

不作河西尉:淒涼為折腰。
老夫怕趨走,率府且逍遙。
耽酒須微祿,狂歌托聖朝。
故山歸興盡,回首向風飆。

杜詩書法木刻廊-浣花溪公園-成都杜甫草堂博物館
杜詩書法木刻廊-浣花溪公園-成都杜甫草堂博物館

この詩は、唐代の詩人杜甫によって作られた「官定後戲贈」という詩です。この詩は、杜甫が官職に就いた後の心境や状況を描写しています。

詩の冒頭で、「不作河西尉:淒涼為折腰」という句があります。これは、「私は河西尉(官職)になるつもりはない。寒々として身を曲げることは嫌だ」という意味です。杜甫は官職に就くことを望んでいない様子を表現しています。

詩の中で、彼は年老いた自分が急いで駆け回ることを恐れていることを述べています。「老夫怕趨走」という句では、彼が年齢を重ねたことによる身体の衰えや忙しさから解放され、自由に過ごすことができる状況を望んでいることを示しています。

また、杜甫は酒を楽しむことや詩を書くことによって心を慰めています。「耽酒須微祿,狂歌托聖朝」という句では、彼が微薄な給与を使って酒を楽しみ、狂歌を詠み上げて聖朝に託すことを表現しています。彼は官職に囚われることなく、自由な精神で詩作に打ち込みたいと願っています。

しかし、故郷への郷愁や感慨も詩には現れています。「故山歸興盡,回首向風飆」という句では、彼の故郷の情景が薄れていき、風の中に振り返ってしまう様子が描かれています。彼は官職に就いたことで故郷への思いが薄れ、郷愁に苦しむ心情を表現しています。

この詩は、杜甫が官職に就いた後の複雑な心情や現実の折り合いを描写しており、彼の個人的な内面を反映しています。詩人の自由と個性の追求、同時に現実との葛藤をテーマにした作品と言えます。

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