春望-唐時代・杜甫-杜詩書法木刻廊-浣花溪公園-成都杜甫草堂博物館-書:李山

春望-唐時代・杜甫-杜詩書法木刻廊-浣花溪公園-成都杜甫草堂博物館-書:李山

【春望 唐時代・杜甫】書:李山

國破山河在,城春草木深。
感時花濺淚,恨別鳥驚心。
烽火連三月,家書抵萬金。
白頭搔更短,渾欲不勝簪。

杜詩書法木刻廊-浣花溪公園-成都杜甫草堂博物館
杜詩書法木刻廊-浣花溪公園-成都杜甫草堂博物館

この詩は、唐代の詩人杜甫によって作られた「春望」という詩です。詩は杜甫が国家の荒廃や自身の困難な状況を嘆きながら、春の美しい光景を描写しています。

詩の冒頭では、国家が破滅し、山や川の風景が変わらないままであることが述べられています。この情景は、戦乱による国家の崩壊を象徴しています。一方で、都市の春の光景は草木が深く茂り、自然の美しさが続いていることが描かれています。

詩の中で、杜甫は時の移り変わりを感じ取り、美しい花に感動し、別れを惜しむ鳥が驚き立ち上がる様子を表現しています。彼は戦火が続き、三か月にわたって警戒の烽火が燃え続けている現実を嘆きます。

杜甫は家族や友人からの手紙を待ち望み、彼らの安否を気遣っています。家族の手紙は彼にとって金銭以上の価値があります。彼は年老いて白髪も増え、簪(かんざし)を髪に挿すこともできないほど悲しみに打ちひしがれています。

詩は、杜甫が現実の苦悩や困難に直面しながらも、春の美しい光景を愛でる心情を描いています。彼は戦乱や別離による悲しみを胸に抱きながらも、自然の美しさや季節の移り変わりに心を寄せます。この詩は、杜甫の個人的な感情と社会的な状況が交錯した作品として知られています。

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