喬 子一覧
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右手を膝の前に垂れて地面に触れるのは降魔印(触地印)と言って、釈迦がさまざまな誘惑のことばを投げかける悪魔を退け、悟りを開いた時の姿であることを意味します。光背には「すべては因縁から生じる」ということばで始まる縁起法頌…
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パキスタンの古代美術は、多様な文化や宗教の交流によって形成された豊かな遺産を持っています。パキスタンの地域は古代から歴史的なシルクロードの交易路として重要な位置を占めており、異なる文化や芸術が交流し、独自の美術様式が発…
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筒状に縫い合わせられた腰衣です。同じ形状のモチーフが繰り返されるため、蠟置きにはチャップと呼ばれる金属製の型を用いたのでしょう。赤と藍で鮮やかに染めた上には、金箔を施しています。三角形が連続する鋸歯文様はトゥンパルと呼…
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【帯 菱何文浮織】インドネシア・スマトラ島西部-20世紀-浮紋識(絹)-ダド・マジラン氏、モハマット・シャフェイ氏寄赠-常設展-東京国立博物館-東洋館
【帯 菱何文浮織】インドネシア・スマトラ島西部-20世紀-浮…
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スマトラ島西部のミナンカバウ族の男性たては、儀礼時に壮麗な衣装をまといました。経糸に絹、緯糸に木綿を用いた赤色の裂に、金糸を表面で浮かせ幾何学文を表しています。襟ぐりからは裏面も見え、金糸がふんだんに裂幅いっぱいまで織…
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人や船を織り表した霊船布は、スマトラ島南部で婚礼や葬送儀礼に用いられました。船には魔除けの力があり、死者の霊を運ぶと伝えられます。「パレパイ」は特に3mほどの長大な作品を指し、最も重んじられました。裂幅いっぱいに通した…
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貿易陶磁として各地へ運ばれた中国の龍泉窯青磁を模倣してつくられた碗。外側には特徴的な鎬の蓮弁文を巡らします。釉の透明度は高く、きめの粗い胎が透けて見えるほどです。焼きひずみ、大きく傾いでおり、高台の畳付きには流れた釉薬…
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水牛、花、圏線など文様の一部を花で表わし、赤と緑の上絵具で細部を彩った五彩の皿。赤と緑の輪郭が水牛の姿に独特の陰影を生み出し、躍動感を与えています。ベトナムの五彩は、日本では茶の湯の世界を中心に「紅安南」、「安南赤絵」…
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【緑釉劃花文鉢】ベトナム-14世紀-岡野繁蔵旧蔵-陶磁器-常設展-東京国立博物館-東洋館
ベトナムの14世紀の陶磁器である釉劃花文鉢は、ベトナムの陶磁器の芸術的な成果の一例です。これらの鉢は、高い技術と…
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夾雑物を含んだ灰茶色の胎です。伏焼きを行なったため、口縁の釉を剥いでいます。見込み中央には菊と思われる花を一輪配し、その花と葉を取り囲むように青海波とクルス(十字架)の文様を描いています。類例はインドネシア国立博物館に…
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