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【磁州窯白地黑彩鶻搏天鵝 “春水” 瓷枕 Pillow with a falcon attacking a swan】金時代
- 2023/8/20
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「磁州窯白地黑彩鶻搏天鵝 “春水” 瓷枕」は、中国の磁州窯(ししゅうよう)で焼かれた磁器製の枕(ちん)の一つを指しています。これは中国の陶磁器の美術品であり、高い芸術的価値を持つ作品です。以下にその要点を説明します。
- 磁州窯(ししゅうよう): 磁州窯は、中国の陶磁器の生産地として有名な窯場のひとつです。主に中国江蘇省の南部に位置しており、宋代から元代にかけてその活動が最盛期を迎えました。磁州窯は、白磁や青磁など、さまざまな種類の磁器を生産し、その中でも特に高品質な作品で知られています。
- 白地黑彩(はくちこくさい): 白地黒彩は、白い磁器の背景に黒い彩色を施した装飾技法です。この技法は宋代から元代にかけて使用され、美しい対比を生み出しました。黒彩を使って繊細な模様や絵画が描かれ、磁器の表面に独特の魅力を与えました。
- 鶻搏天鵝(こくはくてんしゃ): これは鳥のモチーフです。鶻(こく)は鷹の一種を指し、天鵝(てんしゃ)は白鳥を指します。この磁器の作品では、鶻と天鵝が空中で闘いながら描かれており、その迫力や動きが見事に表現されています。これは、磁州窯がどれだけ細かなディテールや表現力を持った作品を作り上げたかを示す素晴らしい例です。
- “春水”瓷枕(しゅんすいしきん): これは作品の名称の一部です。枕(ちん)は、寝具として使用されるもので、中国では古代から使用されてきました。磁州窯では、枕にも美術的な装飾が施され、芸術品としての価値を高めた作品が多く作られました。この作品では、春の水辺での闘いを表現していることから、「春水」という名前が付けられました。
「磁州窯白地黑彩鶻搏天鵝 “春水” 瓷枕」は、中国陶磁器の歴史と芸術性を象徴する素晴らしい作品の一つです。その独特の装飾技法やモチーフの選択は、当時の工芸品の高い水準を示しています。
画像出所:メトロポリタン美術館
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