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【寿山福海香炉 Incense burner with characters “longevity, mountain, fortune, sea” (shou shan fu hai)】中国‐南宋時代
「寿山福海香炉」は中国南宋時代(1127年–1279年)の13世紀に作られた作品で、以下に詳細な説明をします。
- 時代と文化: 「寿山福海香炉」は南宋時代に制作された作品であり、南宋は中国陶磁器の発展が著しい時期でした。特に龍泉窯(Longquan ware)で焼かれた陶磁器は、その美しい青磁釉(celadon glaze)で知られています。
- 素材と技法: この香炉は龍泉窯の陶磁器で、青磁釉が施されています。青磁釉は透明で淡い緑色をしており、その美しさと優雅さが特徴です。香炉の形状や彫刻は、南宋時代の陶磁器の特徴を反映しており、高い技術力と芸術性が感じられます。
- 寸法: 香炉の高さは約9.5センチ(3 3/4インチ)、直径は約14センチ(5 1/2インチ)です。比較的小ぶりなサイズでありながら、その形状とデザインが絶妙に調和しています。
- デザイン: 「寿山福海香炉」のデザインには、「寿」(longevity)、「山」(mountain)、「福」(fortune)、「海」(sea)という文字が彫刻されています。これらの文字は幸福や繁栄を願う意味があり、南宋時代の人々の生活や信仰を反映しています。香炉自体も、香を焚くことによって空間を清浄にするための装置として、精神性の象徴でもありました。
このように、「寿山福海香炉」は南宋時代の龍泉窯の代表的な作品であり、その青磁釉と彫刻された文字の美しさが、当時の陶磁器の高い技術と芸術性を示しています。
画像出所:メトロポリタン美術館
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