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【仏伝「誕生」】パキスタン・ガンダーラ|クシャーン朝・3世紀|片岩-常設展-東京国立博物館-東洋館
- 2023/7/25
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パキスタンのガンダーラ地域は、クシャーン朝の時代に仏教芸術が栄えた場所であり、多くの仏教の遺跡や美術作品が見つかっています。その中には、仏教の主要な出来事の一つである「仏伝(ぶつでん)誕生」を表現した片岩の彫刻も含まれています。
「仏伝誕生」とは、仏教において釈迦牟尼仏(仏陀)の誕生を祝う出来事を指します。仏陀はネパールのルンビニ(Lumbini)という地で生まれ、その出生にはいくつかの伝説がありますが、仏教芸術においてはしばしば仏陀の誕生を祝う彫刻や絵画が制作されました。
ガンダーラ美術の「仏伝誕生」の彫刻は、片岩などの石材料に彫られていました。これらの彫刻では、仏陀の母親であるマーヤーが横たわる木の下で仏陀が生まれる様子が描かれることが一般的です。仏陀の誕生を祝福する天使や神々の姿もしばしば彫刻に取り入れられています。
ガンダーラ美術の「仏伝誕生」の彫刻は、ギリシャ的な影響とインドの芸術的な要素が融合しており、繊細な表情や豊かなドレープが特徴的です。これらの彫刻は芸術的な技巧が高く、仏教芸術の重要な作品とされています。
これらの「仏伝誕生」の彫刻は、ガンダーラ地域でクシャーン朝時代に制作され、後に発掘され、世界中の美術館や博物館に展示されています。これらの作品は、仏教美術の歴史やガンダーラ美術の特色を理解する上で貴重な遺産となっており、当時の文化や宗教的な信仰の表現を伝える重要な資料として高く評価されています。
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