この「 壽山石香山九老圖山子」作品は、中国の清代(1644年〜1911年)に制作されたもので、18世紀に作られたと考えられています。壽山石(soapstone)で彫刻された香山九老圖山子(Shoushan Stone Carving of the Nine Elders of the Mystic Bamboo Grove)です。
壽山石は、中国で非常に人気のある彫刻材料であり、その美しい色合いや柔らかな質感で知られています。この作品の寸法は、高さが約19.1センチメートル、幅が約20.3センチメートルです。
「香山九老圖山子」は、幻竹林の九老として知られる9人の老人たちの姿が描かれた作品です。これは、中国の伝説や文学に登場するテーマであり、道教の精神的な象徴であるとされています。九老たちは長寿と知恵を象徴し、人生の晩年における悟りと平和を表現しています。この彫刻は、技巧と精巧な彫刻技術を示す見事な作品であり、清代の芸術の精神と美学を象徴しています。
この岩石に彫られた木立の中のアニメーションされた人物は、唐代(618年〜907年)の著名な詩人である白居易と彼の友人たちの、洛陽の東の都市にある香山での有名な集まりを表しています。彼らは公務から解放され、九老たちは自然、詩、そして他の学問的な活動を楽しんでいました。これは、知識人階級にとっての理想的な生活様式でした。
画像出所:メトロポリタン美術館
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