この「波間に羽持つ動物祭壇用碗」は、中国の明代(1368年〜1644年)、具体的には成化時代(1465年〜1487年)に作られたものです。波間に羽を持つ動物が描かれた祭壇用の碗で、中国の景徳鎮焼きと呼ばれる透明釉薬の上に、鉄絵(コバルトブルー)と赤釉を使って描かれています。
碗の寸法は、高さが約10.8センチメートル、直径が約15.6センチメートルで、足の直径が約4.4センチメートルです。
この碗は、中国の陶磁器の最高傑作の一つと見なされており、成化時代の景徳鎮焼きの特徴である精巧な絵付けと洗練された技術を示しています。波間に描かれた羽を持つ動物たちは、中国の伝統的な装飾モチーフであり、幸運と吉祥を象徴しています。
画像出所:メトロポリタン美術館
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