- Home
- 07・江戸時代
- 【鶏図衝立を見る鶏 Cock Eyeing a Free-standing Screen Painted with Cock, Hen, and Chicks, from Spring Rain Surimono Album (Harusame surimono-jō), vol. 1】日本-江戸時代‐柳川しげのぶ
【鶏図衝立を見る鶏 Cock Eyeing a Free-standing Screen Painted with Cock, Hen, and Chicks, from Spring Rain Surimono Album (Harusame surimono-jō), vol. 1】日本-江戸時代‐柳川しげのぶ
「鶏図衝立を見る鶏」は、日本の江戸時代(1615年から1868年)の浮世絵師柳川しげのぶ(やながわ しげのぶ、Yanagawa Shigenobu)によって制作された作品です。制作年代はおおよそ1813年と推定されています。この作品は、木版画で制作されたプライベート出版の摺物(surimono)で、アルバムに収められています。絵の媒体としては、墨と色彩を用いた紙が使用されています。絵の寸法は、縦19.5センチメートル×横27.6センチメートルです。
「鶏図衝立を見る鶏」は、鶏が衝立の向こうにいる鶏を見つめる様子を描いた作品です。鶏が興味深そうに向かっている様子が描かれており、絵画全体にはユーモラスな雰囲気が漂っています。
柳川しげのぶは、江戸時代後期に活躍した浮世絵師であり、特に風刺画やユーモラスな作品で知られています。この作品も彼の特徴であるユーモア溢れる作風を示しており、時代の風俗や日常の風景を軽妙に描いています。
摺物は、通常は歌人や詩のグループによって委託され、新年の挨拶状として使用される形式のプライベート出版の木版画です。摺物には、通常は狂歌(ウィットに富んだ31音節の詩)が刻まれ、通常は陰暦の春の始まりである正月の初日に関連する幸福なイメージが含まれます。摺物のテーマは、しばしば博学的であり、テキストやイメージの両方で日本の文学の古典を引用することがよくあります。
このアルバムは、パリの日本美術の大ディーラーである林忠正によって編纂された3冊のセットの一部です。林忠正は、セットに含まれる400点以上の摺物をテーマごとに対向する葉に配置し、デザインが色や形で相補的な魅力的な配置を作成しました。摺物に使用される顔料、印刷技術、紙はしばしば最高品質であり、江戸時代後期の木版印刷の極致を表しています。
画像出所:メトロポリタン美術館
コメント
トラックバックは利用できません。
コメント (0)
この記事へのコメントはありません。