「サン・アンブローズの書斎」は、およそ1500年頃にスペインのパレンシア州タマラで制作された彫刻作品です。北スペインの文化に属します。
この作品は木製で、一部に塗装の痕跡が見られます。寸法は全体で約92.1 x 72.1 x 29.8センチメートルで、浮彫のみの部分は約68.6 x 69.2 x 29.8センチメートルです。台座の寸法は約23.5 x 72.1 x 27.6センチメートルです。
彫刻作品の主題は、キリスト教の聖人であるサン・アンブローズ(Saint Ambrose)が自身の書斎にいる様子を描いています。サン・アンブローズは、4世紀の初期キリスト教の聖人であり、ミラノの司教として知られています。彼はキリスト教神学や聖書解釈において重要な役割を果たし、その学識と精神性が後世に多大な影響を与えました。
この彫刻作品では、サン・アンブローズが書斎の中央に座って書物を読んでいる様子が描かれています。彼の周りには書物や文房具が配置されており、知識の探求や神学的な研究に没頭している様子が伝わってきます。
この作品は、当時の宗教的な信仰や学問の重要性を象徴し、サン・アンブローズの知的な偉業を称えるとともに、キリスト教の教義の普及に貢献した聖人の姿を伝えています。
画像出所:メトロポリタン美術館
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