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【彩繪陶鎮墓獸 Tomb Guardian (Zhenmushou)】中国‐北魏/北齊
- 2024/2/27
- 05・魏晋南北朝時代
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「彩繪陶鎮墓獸」は、中国の北魏(386年-534年)から北斉(550年-577年)の時代にあたる6世紀中~後半に制作された作品です。この作品は、陶器に顔料を用いて彩色されており、高さ約30.5センチメートル、幅約15.6センチメートル、奥行き約31.8センチメートルの寸法を持っています。
「陶鎮墓獸」は、古代中国の墓や祭壇に置かれた守護動物や守護神を象徴する彫刻の一種です。通常、獅子や麒麟のような伝統的な神話上の動物がモチーフとして使用されました。この作品も、そのような伝統的なモチーフに基づいていますが、具体的な形状やスタイルは地域や時代によって異なります。
彩色された陶器は、装飾的な目的で使用され、明るい色彩が美しいパターンを際立たせています。彩色は耐久性があり、作品が製作されてから数世紀にわたって色あせることなく美しさを保ちました。この作品は、北魏から北斉の時代における中国の陶芸技術や美術の特徴を理解するうえで重要なものであり、当時の宗教や文化の一端を垣間見ることができます。突き出た目、牙を剥き出しにした口、突き出た舌、巨大な足、と背中に突き出た棘が、この幻想的な生き物を特徴づけています。この生き物は、かつて棺の部屋の入り口に向かって外側を向いて配置されていた一対の中の1つでした。
画像出所:メトロポリタン美術館
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