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【金製のイヤリング Gold earrings with disk and boat-shaped pendant】古代東ギリシャ‐ヘレニズム期
この金製のイヤリングは、紀元前約300年頃に古代東ギリシャで制作されたものであり、ヘレニズム期の芸術作品の一例です。このイヤリングは、装飾的な円盤と舟形のペンダントが特徴であり、高度な工芸技術と美しいデザインが組み合わさっています。
全体の寸法は、長さが約6.6センチメートルです。円盤の直径は約2.2センチメートルであり、舟形のペンダントの直径は約1.9センチメートルです。金素材の利用は、当時の東ギリシャの芸術において一般的であり、このイヤリングも金を用いて精巧に作り込まれています。
円盤とペンダントは、細かい細工や模様で飾られており、その輝きと美しさは注目に値します。円盤にはおそらく彫刻やエナメルなどの技法が用いられ、舟形のペンダントも細部まで丁寧に作り込まれています。
このイヤリングは、古代ギリシャの女性が身に着けた豪華な装身具の一部であり、当時の東ギリシャ地域の装飾品の洗練されたスタイルを示しています。その美しさと独特のデザインは、当時の工芸品の高い品質と芸術性を証明しています。
これらの非常に精巧なイヤリングの舟形の形状の上には、花のデザインが施されており、小さなニケ(勝利の化身)の姿が描かれています。彼女は2頭の馬を駆っており、花の模様の中に位置しています。
画像出所:メトロポリタン美術館
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