【天の鶏形花瓶 Vase in the shape of a heavenly rooster】中国‐清時代
「天の鶏形花瓶」は、中国の清代(1644年から1911年)の18世紀から19世紀の作品です。この作品はヒスイ(ネフライト)でできており、高さ13.5センチ、幅17.1センチ、奥行き6.9センチです。ジャンルとしては「ヒスイ」に分類されます。
この花瓶は、鶏の形を模したデザインを持っています。ヒスイは中国で非常に高く評価され、その美しさと特性から彫刻や装飾に広く使用されました。この花瓶も、鶏の姿を象った独特の形状とヒスイの優美な質感が特徴です。
鶏の形をした容器で、背中に器を乗せた形状は、宋代(960年から1279年)の考古学者たちが考案したもので、彼らは古代中国の古典時代にそのような儀式用の器が存在したと信じていました。このヒスイの容器は、乾隆帝(在位1736年から1795年)のコレクションにある青銅器の「天の鶏花瓶」として分類されたものをモデルにしています。乾隆帝は古代遺物に深い興味を持っており、このヒスイの容器もそのコレクションに含まれていました。「天の鶏」という言葉は、中国の伝説に由来し、その鳴き声が世界中を目覚めさせるとされています。
画像出所:メトロポリタン美術館
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