「波紋龍紋碗」は、中国の浙江省にある岳窯(Yue kilns)で制作された、青磁釉で覆われた陶器の大きなボウルです。このボウルには波の中で遊ぶ活気ある3匹の龍が彫刻されています。
「セラドン」という用語は、西洋ではしばしば緑の釉薬で覆われた陶磁器を表すために使用されます。しかし、中国ではセラドン釉薬をかけられた磁器は、その製造地の名前によって分類されます。この「波紋龍紋碗」は、浙江省にある岳窯で作られ、岳窯は紀元前2世紀にはすでにセラドンを製造していました。岳窯の製品は国内で使用されただけでなく、特に8世紀から11世紀にかけて貿易も行われ、アフリカなど遠くの地域まで輸出された例も見つかっています。
このボウルには、波の中で活気に描かれた龍が見事に表現されており、岳窯の独特の美的特徴を示しています。
画像出所:メトロポリタン美術館
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