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【光陰可惜、時不待人 Time must be cherished, it waits for no one】南北朝時代‐寂室元光
- 2023/10/19
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「光陰可惜、時不待人」という言葉は、日本の南北朝時代に活動した僧侶で詩人の寂室元光(Jakushitsu Genkō)によるものです。この言葉は、彼の詩や和歌の中で使用され、時間の過ぎ去りや、機会を逃すことへの哲学的な考えを表現しています。
寂室元光は南北朝時代、特に室町時代初期に活躍した僧侶で、詩や和歌を通じて仏教の教えや仏教的な哲学を広めたことで知られています。また、彼は茶道の創始者としても知られており、茶道における美的要素を強調しました。
「光陰可惜、時不待人」は、時間の過ぎ去りと、人が機会を逃すことへの警句や教訓として捉えられています。この言葉は、人生や瞬間の重要性についての深い哲学的な洞察を表しており、多くの人々に感銘を与えてきました。
なお、寂室元光の詩や和歌は、日本の文学と文化において重要な位置を占めており、その影響は長い間続いています。
この書道作品は、掛け軸として展示され、書かれた文字は8つの中国の文字から成り立っており、これらの文字は行としてつながっていない行書体で表現されています。この書のスタイルと、その中に含まれる禅のメッセージは、寂室元光が1320年から1326年にかけて中国で鍾峰明本(Zhongfeng Mingben)という初期元朝の最も影響力のある禅の宗師のもとで学んだ結果です。鍾峰明本は、心の養成を重視し、伝統的な文献に頼るのではなく、心の修行に焦点を当てることを強調し、また、優れた書家でもありました。
書道の実践は、禅の精神的伝統の一部であり、書道は日本の禅寺の文化の中で重要な役割を果たしました。この掛け軸の一行の文字は、禅から日本にもたらされた書道の特徴を示しており、それには spontaneity(自然体)と、規則や慣習からの離脱を示す禅の修行者の特異的な要素が含まれています。
このような書道作品は、文字の美しさや意味を通じて禅の哲学を表現し、禅宗の修行者によって書かれ、鑑賞されました。それは文化的、精神的な意義を持つものとして、日本の禅宗の伝統の一部となりました。
画像出所:メトロポリタン美術館
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