- Home
- 08・新古典主義・ロマン主義美術
- 【リバー・スタディオラム、第V部、プレート26：グリニッジから見たロンドン London from Greenwich (Liber Studiorum, part V, plate 26)】イギリス‐ロマン主義画家‐ジョセフ・マロード・ウィリアム・ターナー（Joseph Mallord William Turner）
【リバー・スタディオラム、第V部、プレート26：グリニッジから見たロンドン London from Greenwich (Liber Studiorum, part V, plate 26)】イギリス‐ロマン主義画家‐ジョセフ・マロード・ウィリアム・ターナー（Joseph Mallord William Turner）
「リバー・スタディオラム、第V部、プレート26：グリニッジから見たロンドン」は、イギリスの画家ジョセフ・マロード・ウィリアム・ターナーによって1811年にデザインおよび銅版画が制作された作品です。
この作品は、「リバー・スタディオラム」と呼ばれるターナーのプロジェクトの一環であり、風景をテーマにした版画シリーズです。ターナーは茶色の水彩画を制作し、それを元に銅版に輪郭をエッチングしました。通常はプロの版画家がターナーの指示のもとでトーンを発展させました。
この作品では、グリニッジから見たロンドンの風景が描かれています。遠くにはロンドンの都市が見え、水面には船が浮かび、ターナー独特の風景表現が光ります。 Charles Turnerという版画家も関与し、作品を完成させました。
ターナーは「リバー・スタディオラム」という名前のプロジェクトで風景に対する彼の考えを具現化しました。これはラテン語で「研究の書」という意味であり、1807年から1819年にかけて発表された70枚の版画と表紙で構成されています。構図を確立するために、彼は茶色の水彩画を制作し、それから銅版に輪郭をエッチングしました。通常、プロの版画家たちはターナーの指示のもとでトーンを発展させました。ここではチャールズ・ターナーがメゾチントを加え、グリニッジパークからのロンドンの風景を詳細に描写しました。王立海軍カレッジの対になった丸屋根がテムズ川の端を示しており、その川は西に向かって市街地に曲がっています。ここでセントポール大聖堂のドームがクリストファー・レン卿による傑作と共鳴しています。丘の基部には、イニゴ・ジョーンズによる優雅なビトルビウス様式のクィーンズ・ハウスがあり、これはイングランドで最初の完全な古典主義建築とされています。上部の余白にある「A」という文字で、ターナーが建築風景のカテゴリーを示しました。
画像出所：メトロポリタン美術館
関連記事
コメント
トラックバックは利用できません。
コメント (0)
この記事へのコメントはありません。