- Home
- 06・ルネサンス美術
- 【ヴィーナスとアドニス Venus and Adonis】イタリア‐ルネサンス期画家ティツィアーノ（Titian）
【ヴィーナスとアドニス Venus and Adonis】イタリア‐ルネサンス期画家ティツィアーノ（Titian）
- 2023/10/7
- 06・ルネサンス美術
- Titian, Venus and Adonis, アドニス, イタリア, ヴィーナス, ティツィアーノ, ルネサンス期, 画家
- コメントを書く
ティツィアーノ（Titian）の「ヴィーナスとアドニス」は、16世紀のイタリアの画家ティツィアーノによって制作された絵画で、この作品はルネサンス期の美術の中で特に有名です。
この絵画は、古代ローマ神話に基づいており、美の女神ヴィーナス（アフロディーテ）と美しい若者アドニスの物語を描いています。物語では、ヴィーナスはアドニスに恋をし、彼と愛の神秘的な瞬間を共有します。しかし、アドニスは狩りに出かけ、狩りの中で致命的な傷を負って亡くなります。ヴィーナスは彼の死に嘆き悲しむこととなります。
この絵画は、美と愛のテーマを中心に描かれており、ティツィアーノの豊かな色彩、繊細な筆致、感情豊かな表現力が特に際立っています。ヴィーナスの美しさとアドニスの若々しい魅力が、この作品を特筆すべきものとしています。この作品は、ティツィアーノの代表作の一つであり、その芸術的な達成度と美的価値によって高く評価されています。
オヴィディウスの『変身物語』からの物語は、ティツィアーノに「詩のような絵画」または「絵画の中の詩」と呼ばれる作品を描くインスピレーションを提供しました。ここでは、ヴィーナスが彼女の恋人を狩りに出発しないように止めようとしています。彼が殺されることを恐れています（正確に予見しています）。ヴィーナスの美しい背後から描かれた姿が伝える官能的なムードは、この物語の悲劇的な結末への視聴者の感覚を高め、ヴィーナスとアドニスの交わる視線と驚いたキューピッドを通じて表現されています。ティツィアーノの工房では、この構図の複数のバージョンが制作されましたが、この作品は特に高品質で、ティツィアーノ自身によって描かれました。
画像出所：メトロポリタン美術館
関連記事
コメント
トラックバックは利用できません。
コメント (0)
この記事へのコメントはありません。