【阿弥陀二十五菩薩来迎図 Welcoming Descent of Amida Buddha and Twenty-five Bodhisattvas】江戸時代
- 2023/9/1
- 07・江戸時代
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「阿弥陀二十五菩薩来迎図」は、江戸時代に絹地に墨、彩色、金箔(金泥)を使用して描かれた掛け軸の絵画です。
この作品は、阿弥陀仏が二十五人の菩薩と共に信者を迎える様子を描いたもので、「阿弥陀二十五菩薩来迎図」として知られています。信者たちの死の瞬間に、阿弥陀仏と菩薩たちが現れて極楽浄土に迎えるという仏教の教義を象徴的に表現しています。
絵画には、阿弥陀仏と菩薩たちが空中に浮かびながら信者を歓迎する様子が描かれています。墨、彩色、金箔が使用されており、美しい装飾や鮮やかな色彩が作品を彩っています。
このような絵画は、江戸時代の浄土宗の信仰や教義を反映しており、死を迎える際に仏教の救済を象徴的に表現しています。信者たちが死後の世界で安らぎを得るための希望を表す重要な作品とされています。
浄土宗の信仰によれば、阿弥陀仏(アミダブッダ、アミターブハ)は信者を西方浄土と呼ばれる極楽浄土に迎え入れ、完全なる霊的な発展を達成させます。このような絵画は、信者の死の瞬間に阿弥陀仏が下って来て、多くの菩薩たちと共に信者を迎える様子を描いたもので、来迎図(らいごうず)として知られています。
この作品のような絵画は、「来迎図」と呼ばれ、阿弥陀仏が死の瞬間に信者を迎える様子を描いています。阿弥陀仏は多くの菩薩たちと共に降臨し、信者を迎え入れるとされています。
この作品の裏側の銘文によれば、この絵画は1668年に江戸(現在の東京)の東側郊外に住む追川善右衛門によって依頼され、彼の妻の死を記念して制作されました。彼の妻は右下隅に描かれ、聖なる従者たちによって迎えられ、極楽浄土に運ばれる様子が描かれています。銘文は、掛け軸の下の巻き棒の両端に、追川夫人を含む火葬された人の遺骨が入っていることを示唆しています。金属製の巻き棒のつまみには、遺骨を視覚的に見ることができる小さな窓が設計されています。
画像出所:メトロポリタン美術館
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