「高野四所明神像」は、室町時代の作品の一つです。これは、高野山(こうやさん)という霊山に祀られている四柱の明神(守護神)を表現した仏像群です。高野山は、紀伊山地に位置し、修験道(しゅげんどう)という山岳信仰を基盤とする寺院群が集まる聖地として知られています。
高野四所明神は、以下の四柱の神様を表しています:
1.東寺明神 – 仁王(におう)とも呼ばれる守護神で、悪霊や邪気を追い払う役割を果たします。
2.擇津明神 – 商売繁盛や安産の神様とされています。
3.金剛明神 – 病気や災厄を退けるための守護神とされています。
4.土軍明神 – 火難や水難から身を守るための神様です。
これらの明神像は、高野山の信仰と山岳修行の文化を反映しており、室町時代の宗教的な表現を結集した作品です。高野四所明神像は、日本の仏教美術品の中でも重要な作品とされ、その美しさと神秘性が多くの人々に感銘を与えています。
画像出所:The Four Deities of Mount Koya, 16th century Japan, Muromachi period (1392–1573) Hanging scroll; ink, color and gold on silk; Image: 40 3/16 × 19 1/2 in. (102 × 49.5 cm) Overall with mounting: 65 15/16 × 25 7/16 in. (167.5 × 64.6 cm) Overall with knobs: 65 15/16 × 27 5/8 in. (167.5 × 70.2 cm) The Metropolitan Museum of Art, New York, Mary Griggs Burke Collection, Gift of the Mary and Jackson Burke Foundation, 2015 (2015.300.15) http://www.metmuseum.org/Collections/search-the-collections/671016
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