この甲冑は18世紀後半から19世紀にかけて制作された日本の甲冑で、龍と雲をデザインした高い浮彫りの胸当てが特徴です。材料には鉄、漆、金、銀、銅合金、革、絹などが使用されています。
甲冑は、武士や戦士が身を守るための装備であり、特に胸当て(breastplate)は体の中心部を保護する重要な部分です。この甲冑には、龍と雲が浮彫りで描かれ、そのデザインは非常に美しく、細部にわたる装飾が施されています。龍は日本の伝説や信仰において神秘的で強力な存在とされ、甲冑に彫刻された龍のデザインは、その力強さを象徴しています。
この甲冑は、1914年にバシュフォード・ディーン(Bashford Dean)からメトロポリタン美術館(MMA)に寄贈されました。また、甲冑に付属の兜の角(kuwagata)は、ウィリアム・オクルフォード・オドルマン(William Ockelford Odlman)からジョージ・キャメロン・ストーン(George Cameron Stone)に売却され、その後MMAに寄贈されました。
この甲冑は、日本の武道文化と美術の一部として、その美しさと歴史的な価値に対する賞賛を受けています。特に胸当てのデザインは、その芸術的な価値と優れた職人技術を示しています。
画像出所:メトロポリタン美術館
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