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【吉州窯如意雲紋磁梅瓶 Bottle with cloud scrolls】中国‐南宋‐元
- 2024/7/27
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「吉州窯如意雲紋磁梅瓶」は中国の南宋時代から元時代にかけて製作されたもので、吉州窯(Jizhou ware)で作られた石器です。
南宋(1127–1279)と元(1271–1368)時代は中国陶磁器の発展において重要な時期です。吉州窯は、特にこの時期に特徴的な陶磁器の生産を行っていた窯です。吉州窯の作品は、主に石器で、焼成後に特徴的な模様や装飾が施されることで知られています。
工芸技法
- 材料: 石器(焼成された陶磁器)
- 装飾: 茶褐色の釉薬に彩色が施されています。吉州窯の特徴的な釉薬は、しばしば「黒釉」と呼ばれるもので、深い色合いと独特の質感を持ちます。
- 模様: この梅瓶には「如意雲紋」と呼ばれる模様が描かれています。如意雲紋は、雲の形を模した装飾で、幸運や繁栄を象徴する意味があります。細かい雲模様が茶褐色の釉薬の中に美しく浮かび上がります。
形状と寸法
- 形状: 梅瓶(プラムボトル)と呼ばれるこの形式は、瓶の上部が少し広がり、下部が狭くなる形状を持っています。梅瓶はその名の通り、梅の実の形に似たデザインが特徴です。
- 寸法: 高さ8 1/4インチ(約21cm)、直径4 1/4インチ(約10.8cm)です。口の直径は1 3/4インチ(約4.4cm)、足の直径は2 5/8インチ(約6.7cm)です。これにより、全体的に均整の取れたバランスの良いフォルムが作られています。
歴史的な意義
吉州窯の作品は、その洗練されたデザインと技術によって高く評価され、南宋・元時代の中国の陶磁器の美術的な到達点を示しています。吉州窯の製品は、日常生活の中で使われることもありましたが、同時に美術品としての価値も高く、現代の収集家や研究者にとっても重要な対象です。
この梅瓶は、装飾的な面だけでなく、当時の製陶技術の一端を垣間見ることができる貴重な品です。
画像出所:メトロポリタン美術館
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