【東海道五十三次之内 水口 名物干瓢 Mizukuchi, Meibutsu Kampyo】日本‐江戸時代

【東海道五十三次之内 水口 名物干瓢 Mizukuchi, Meibutsu Kampyo】日本‐江戸時代

「東海道五十三次之内 水口 名物干瓢」は、歌川広重による浮世絵の作品で、日本の江戸時代(1615年から1868年)頃に制作されました。広重は江戸(現在の東京)で活躍した浮世絵師であり、特に風景画で知られています。

この作品は「東海道五十三次」として知られる連作の一部で、東海道という日本の主要街道沿いの53の宿場町を描いたシリーズの一つです。水口(みずぐち)は現在の三重県四日市市にある宿場町で、名物として知られる「干瓢(ひびょう)」が描かれています。

干瓢は、カボチャの一種であり、皮を干して作った乾燥状態の食品です。江戸時代には保存食として重宝され、旅人や商人の間で広く食べられていました。浮世絵ではその地域の名産品や特産物を描くことで、その土地の特色や文化を表現しています。

広重の作品は木版画の技法で制作され、版画師が描いた原図を基に、彫師が木版に彫り込み、摺師が版画を印刷します。彩色は手作業で行われ、色彩豊かな広重の作品は特に有名です。この作品でも干瓢の色合いや質感が生き生きと表現され、その存在感が浮世絵の中で際立っています。

「東海道五十三次之内 水口 名物干瓢」は、広重の風景画の中でも特に風俗や名物を描いた作品の一つとして重要視されています。日本の伝統的な食文化と地域の特産品を浮世絵を通じて知ることができる、貴重な作品です。

画像出所:メトロポリタン美術館

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