【Monteith】中国-清時代‐康熙期

【Monteith】中国-清時代‐康熙期

「Monteith」とは、中国の康熙時代(17世紀末から18世紀初頭)に作られた陶磁器で、特に「famille verte(ファミーユ・ヴェール)」と呼ばれる釉薬画法で装飾された作品です。

この作品は、通常は赤や緑、黄色などの鮮やかな釉薬で装飾され、さらに金彩で豪華に仕上げられています。ファミーユ・ヴェールは、中国の陶磁器で用いられた代表的な絵付け技法の一つで、青花や鉄絵と並ぶ重要な技法とされています。

「Monteith」の具体的な特徴として、以下のような点が挙げられます:

  • 形状としては、特有の深くくぼんだリム(縁)を持つことが一般的です。このくぼみは、かつて銀の冷却容器として使用された「monteith」の形状に由来しています。
  • 寸法は大きめで、長さ約55.2センチメートル、幅約38.1センチメートルという大型の作品が一般的です。
  • 装飾は典型的には自然のモチーフや風景、または文学や詩からインスパイアされた図像が使われ、色彩の豊かさと細密な金彩装飾が特徴です。

この時代の陶磁器は、清代の美意識や装飾芸術の高度な技術を反映しており、文化的にも社会的にも重要な存在でした。また、ファミーユ・ヴェールの技法は、国内外で高く評価され、貴族や富裕層のコレクションの対象ともなっていました。

【Monteith】中国-清時代‐康熙期
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画像出所:メトロポリタン美術館

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