この「魚紋祭壇鉢」は、中国の明代（1368年〜1644年）の宣徳時代（1426年〜35年）初期、15世紀の作品です。景徳鎮焼のもので、透明な釉薬の下に銅赤色で描かれています。サイズは高さ約9.8センチメートル、直径約12.7センチメートルです。
魚紋祭壇鉢は、明代の陶磁器の中でも特に優れた作品の一つです。鉢の形状は深く、祭壇で使用されることを想定しています。魚のモチーフは、中国の伝統的な象徴であり、幸運や豊かさを象徴するものとして重要視されてきました。また、魚は福を招くと信じられており、特に年明けや祭りの時に食べることが縁起が良いとされています。
この特定の魚紋祭壇鉢は、鮮やかな銅赤色で魚が描かれており、透明な釉薬の下で光沢を持っています。宣徳時代の景徳鎮焼は、その技術的な精巧さと美しい装飾で知られています。この魚祭壇鉢は、その時代の高い技術水準と美的価値を示しています。
画像出所：メトロポリタン美術館
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