【彩繪石雕阿難陀像 Monk, probably Ananda (Anantuo)】中国-唐代

【彩繪石雕阿難陀像 Monk, probably Ananda (Anantuo)】中国-唐代

「彩繪石雕阿難陀像」は、中国唐代の8世紀に制作された作品で、石灰岩を彫刻し、彩色された仏像です。

阿難陀(あなんだ)は、仏教における重要な人物で、釈迦仏の親しい弟子の一人であり、特に阿難として知られています。彼は釈迦仏の側近として数々の教えを受け、伝えたとされます。

この彫刻された阿難陀像は、大理石のような石灰岩で作られており、彩色が施されています。唐代の仏像彫刻は、そのリアリズムや表現力、繊細な彫刻技術で知られています。この作品も例外ではなく、阿難陀の表情やポーズ、衣装の細部に至るまで、緻密な彫刻がなされています。

彩色は、仏像の装飾を強調し、視覚的に豊かな表現を与えています。この彩繪は、唐代の美術において一般的な技法であり、鮮やかな色彩が彫刻の細部を際立たせ、より神聖な雰囲気を醸し出しています。

この作品の高さは、石の支柱を含めて約175.3センチメートルあり、その存在感は非常に強いものです。彫刻された阿難陀像は、唐代の仏教美術の重要な遺産であり、その芸術的な価値と歴史的な意義は非常に高いものです。この若い僧侶はおそらく阿難陀であり、かつては釈迦仏と菩薩、守護者たちに囲まれた大きなグループの一部でした。この像は、赤い布で包まれた供物を象徴すると考えられる識別不能な対象を持っています。6世紀以降、釈迦牟尼仏はしばしば二人の弟子、若い阿難陀と超自然的な力で知られる老僧カーシャパと共に描かれるようになりました。阿難陀は釈迦仏の従者として仕え、卓越した記憶力で知られていました。また、彼は女性の権利の擁護者でもあり、尼僧の教団を設立しました。

画像出所:メトロポリタン美術館

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