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【元末明初 象牙雕螭龍圓牌 Disk with dragons】中国-元末明初
- 2024/5/6
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「元末明初 象牙雕螭龍圓牌」というのは、中国の美術品や工芸品の分野で見られる、非常に貴重な作品の一つです。この円盤は、他の家具や仕切りなどの装飾品として使われた可能性もありますし、独立した芸術作品として機能した可能性もあります。「螭龍」として知られる、表面に沿って徘徊する4匹の蛇のような竜は、その長くて細い首、背中に渡る隆起した線、そして分岐する尾で識別できます。
- 時代と制作背景: 「元末明初」というのは、中国の歴史における時代区分で、元朝の終焉から明朝初期にかけての時期を指します。この時期は、中国の芸術や文化が著しく発展し、多くの素晴らしい作品が生み出された時期でもあります。
- 素材と技法: この作品は、象牙という貴重な素材で作られています。象牙は、象の牙から得られる硬質で美しい素材であり、彫刻や工芸品の制作に適しています。この作品では、高度な彫刻技法が用いられ、螭龍(チーロン)と呼ばれる中国の伝説上の生物が細密に表現されています。彫刻技法は、象牙の硬さと繊細さを最大限に活かすために熟練した技術が必要です。
- 螭龍の意味: 螭龍は、中国の伝説や神話に登場する霊獣の一つであり、龍のような体に鱗と爪を持ち、邪悪を祓う力を持つとされています。中国では、螭龍はしばしば守護や幸運を象徴する存在として扱われ、古代から多くの芸術作品や装飾品に描かれてきました。
- 円牌の形式: この作品は「円牌」と呼ばれる円形の装飾品です。円牌は、中国の古代からの伝統的な装飾品であり、しばしば祭祀や儀式において使用されました。円牌には、宗教的な意味合いや幸運を招くと信じられる要素が含まれており、その装飾は非常に精巧で美しいものが多いです。
- 文化的価値と歴史的重要性: 「元末明初 象牙雕螭龍圓牌」は、その芸術的価値や歴史的な背景から非常に貴重な作品とされています。このような作品は、中国の芸術と文化の発展を理解する上で重要な役割を果たし、美術品の収集家や美術館が高い関心を寄せる対象となっています。
画像出所:メトロポリタン美術館
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