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【行列用十字架 Processional Cross】スペイン‐キリスト教
- 2024/3/6
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「行列用十字架」は、およそ1150年から1175年頃にスペインのアストゥリアスで制作されました。この十字架は、木製のコアに部分的に金メッキが施された銀製で、彫刻された宝石や宝飾品が飾られています。寸法は、約59.1 × 48.3 × 8.7センチメートルです。
この十字架は、スペインの中世の芸術品の素晴らしい例であり、その豪華な装飾と高度な工芸品によって称賛されています。彫刻された宝石や宝飾品は、聖なるシンボルである十字架をさらに美しく、神聖なものにします。
この十字架は、中世のキリスト教王国に点在する教会内で見られる贅沢さを伝えます。それはアストゥリアス王国の首都であったオビエドの東約50マイルに位置する12世紀の教会から来ています。十字架には、冠を被ったイエスが十字架に磔にされ、その腕には聖母マリアと聖ヨハネがいます。天使が上部に現れ、アダムが下部の墓から立ち上がります。イエスの頭上の岩石結晶は、今も未識別の遺物を収めているくぼみを覆っています。十字架の各腕に取り付けられた金メッキのフィリグリーバーは、古代の浮き彫りを含む宝石のアレイのセッティングとして機能しました。残っているのはたった2つで、それぞれ古代の勝利の姿を示すものと、魚と槍を持つ裸の男性を示すものです。どちらも華麗なオブジェクトにふさわしい貴重な装飾品です。裏面のラテン語の銘文には、「聖なる救世主への敬意を表して: サンチャ・ギディサルビが私を作らせました。」と書かれています。Sancciaの女性的な終わり方は、寄進者、またはおそらく金細工師が女性であったことを示しています。
画像出所:メトロポリタン美術館
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