「カーネリアンのプリズム」は、ミノア文化の中期から後期（紀元前1650年から1500年ごろ）に作られた装飾品です。このプリズムは、カーネリアンという宝石で作られており、直径は約15/16インチ（約2.4センチメートル）です。
カーネリアンは、酸化鉄によって赤やオレンジ色に着色された石英の一種であり、古代の文化では非常に人気のある宝石でした。その美しい色合いや硬度の高さから、彫刻や装飾品に広く使用されました。
このカーネリアンのプリズムは、おそらく装身具や装飾品の一部であり、ミノア文化の芸術的な表現の一環として作られたものと考えられます。その小さなサイズから、おそらくネックレスやブレスレット、あるいは他の装飾品の一部として使用された可能性があります。
プリズムの形状は、光を反射させる効果を持ち、装飾品に独特の輝きを与えます。カーネリアンの美しい色合いが光によって引き立てられ、装身具全体に華やかさを添えるでしょう。
このカーネリアンのプリズムは、ミノア文化の芸術的な技量と美的感覚を示す貴重な遺物であり、当時の装飾品が持つ重要な意味を伝えるものと考えられます。
画像出所：メトロポリタン美術館
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