「青銅簋」は、中国の西周時代(紀元前1046年-紀元前771年)に制作された作品で、紀元前11世紀後半から10世紀初頭にあたります。
この作品は、青銅で作られており、高さは約16.8センチメートル、取っ手を含めた幅は約22.4センチメートル、口の直径は約16.2センチメートル、足の直径は約13.7センチメートルです。
簋(ひ)は、古代中国で用いられた食器の一種であり、通常は食事の際に食物を盛り付ける容器として使われました。青銅簋は、西周時代における青銅器の代表的な形態の1つであり、そのデザインや装飾は当時の社会や文化を反映しています。
青銅簋の装飾には、しばしば神話や宗教的なシンボル、または動植物のモチーフが用いられました。これらの装飾は、宗教的な儀式や祭典に関連する場面を描いたり、祖先崇拝や自然信仰といった信念を表現するために使用されました。
この作品は、西周時代の青銅器の技術や様式、および当時の社会的・宗教的な背景を理解するための貴重な資料となっています。その美しい装飾や精巧な技術は、古代中国の芸術と文化の繁栄を物語っています。
画像出所:メトロポリタン美術館
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